賢者の石 バックナンバー(18)

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vol.180 駿河の国の展示会

 えっ、昨日は一日見かけなかったけどどこに行ってたのかって? ちょいと駿河(静岡)まで家具を見に行ってきたんだよ。そうそう、毎年行われてる奴だよ。ツインメッセという会場と各メーカーのショールームをめぐってくるって按配だ。

で、今年はどんな感じだったかって。そうさなあ、めえにあちきがこのコラムで予想したのを覚えてるかい(vol.162)?自社で展示会をするメーカーが減る代わりに会場の展示が充実するんじゃないかって言ってたやつさ。
そうそう、いつも個展を開催してたTさんも今年は会場だけの展示になっちゃったし。あたった部分もあったにはあったが、トータルで見ると、せいぜい現状維持ぐらいってところだね。いつもより時間が余って予定より1本早い新幹線で帰えってきちまったよ。

内容かい?う〜ん、中国次第ってとこかな。静岡のメーカーといったって、今やすべてを県内で作ってるってところはまれだ。多かれ少なかれ海外生産にしているってえ部分がある。でもって、その中国のお足が上がってって日本のお足は円安だ。ナラ材なんてのも、中国のナラはもうほとんどなくてロシアの方のを持ってきて家具をこさえているって事だ。今日100円だったのが明日になったら120円じゃないと売れねえなんて話もあるみてえだし。海外とのやり取りはよほど慎重に先を読んでねえとテエ変な事になるかもしれないぜ。うちで良く売れてるあの○○だって、今度はナラ材からタモ材にかわります、なんて言われちまった。そいでもって、あちきが「材料が変わるってえが、値段はどうなんだい」 って聞いたら 「どうでげしょう。今ンとこは変わりませんが何とも言えません」 だってよ。もう無垢材ってえ時代はゴム材くらいしか駄目になっちまうかもしれないねえ。


え、ところで何でこんな書き方をしてるのかって。ちょっと面白い本を読むとすぐに影響を受けちまうんだ。うん、自分でも単純なやつだとそう思うよ。めえにもどこかでこんな文体の本を読んだ気もするけど、今回の「吉原手引草」ってえ本はうまい事この手法を活用してたね。でも、いまだに不思議なのがなんでこの本をamasonじゃ中古しか扱わないのかってことだ。ちょっとこれでアマゾンの利用を見直そうかなって思ってるところだ。

vol.179: 紺屋の白袴

 染物屋さんで働いている人が染めていない白い袴を穿いている、という事で自分の商売で扱っているものに関しては自分では無頓着だったり凝ったりしていられないというような意味の言葉ですが、これは自分の場合にもあてはまります。
 子供の頃、私の友達は学校にあがると新しい机を買ってもらっていました。自分の家が家具屋をやっていればずいぶん立派な机を使っていただろうと思われたりしましたが、私が小中学校時代に使っていた机はお客様がいらなくなって処分のためにひきとってきたものでした。寝ていたベッドのフレームもひきとってきたものでした。
 私の子供達が使っている学習机は、ひきとってきたものではなく新品ですが、店で売れ残って在庫になっていたものを使わせています。同じ境遇の家具屋の息子、娘は多いのではないでしょうか。 そんな事で、インテリアコーディネーターの資格を持ってお客様の家具のコーディネートはしても、私の自宅ではひきとってきた箪笥や座卓、誤発注でキャンセルになった書庫等が並んでいます。

 昨年、とある椅子をひきとってきました。まだそんなに古くなっていないし、壊れている部分もなかったので私の勉強用に使う事にしました。そして2,3ヶ月が経ちました。
私は、どうも勉強をしながらついつい居眠りをしてしまう癖があるのですが、居眠りから覚めると妙に肩が凝る日が増えてきました。年のせいかな、とかこれが四十肩ってやつなのかな等と思いながら過ごしていたのですが、肩の凝りがだんだん下に下りてきてとうとうぎっくり腰をした時のように腰が痛くなり医者に行く羽目になってしまいました。
何かを持った拍子にというのなら原因がはっきりしているのである意味安心なのですが、じょじょに悪くなってゆくというのはとても気持ちが悪いものです。
それでいろいろと原因を考えて、もしかしたら椅子が犯人ではと思い至りました。そこで、その椅子の使用をパッタリとやめました。それ以来、腰の調子も良くなってきました。

腰の具合が治るまでしばらく時間がかかったのですが、その期間中にパソコンに向かったりする時に椅子に座っている事ができません。そこで、お客様に対して
「この椅子は腰にいいですよ」 とか 「痔にいいですよ」
と勧めていた椅子に座ってみました。するとこれが本当に楽なんです。自分が健康なときは、お客様にその椅子を勧めながらも心の中では、そんなに差はないかも、と思っていたのですが、実際に腰が痛くなってみると明らかに座り心地が違いました。

そんな事があってから、不思議なことにこの椅子を勧めたときの成約率が違います。やっぱり身を持って体験した事は伝わるものなのでしょうか。万人に効果があるとは言えないかもしれませんが腰周りに不安がある方は一度ためしてみる価値はあります。ご来店の上、一度座ってみてください。


vol.178: 壊れやすく作っておく?

 数年前、とある介護関連の施設に小さい応接テーブルを40台ほど納入しました。それらのいくつかが最近になって修理に出されてきました。その症状は皆同じで、テーブルから脚がとれてしまっています。なぜ、脚がとれてしまっているかというと何らかの無理な力が加わって天板に埋め込まれているメスネジが抜けてしまっているのです。
 施設側からは、
「壊れちゃったじゃないか、どうしてくれる」
という感じではなく、
「壊してしまいました。どうにかしてください。」
という感じで連絡が来ます。話をきくと一部の利用者さんが普通でない使い方をしてしまうようでした。

最初のうちは壊れた度に修理を行っていました。修理はメスネジを埋めなおすという処置です。最近はメスネジを埋める穴を補修する便利な材料が簡単に手に入りますので修理も元の状態に直すだけならそんなに大変な事ではありません。

そのうち、施設側としては修理に出したりする手間がかかるので、現在はネジだけでついてる脚を完全に固定してくれないか、と言ってきました。そこで、お互いに相談し、ボンドをつけてさらに木ネジを使って脚を完全にとれなくする事になりました。これは、壊れたものに施すだけでなく、まだ何ともない物に対してもすべてこの処置を行う事になりました。

これで、おそらく修理の依頼はこなくなると思うのですが、ひとつ心配な事があります。物が壊れる時は、だいたい弱い部分が壊れると思うのですが、脚を完全に固定してしまった事によって
今度、壊れる時は脚が折れるのではないか
という事です。メスネジが抜けるのは簡単に修理できますが脚が折れてしまったら致命的です。壊れないようにするのも大切ですが、
壊れるときには簡単に直せるような壊れ方になるように作っておく
というのも考え方としてはあってもいいのではないかと思いました。
今回の判断が正しかったのか否かはこれから先になってみないとわかりません。もう修理の依頼が来ない事を祈りながら処置を行っています。


vol.177: 場所の取り合い

 同じ場所を別々の人や物が専有しようとすると、当然ながら競合が起きます。その場合にその場所を使うことができるのは、早い者勝ちだったり、強いもの勝ちだったり、逆に弱いもの勝ちだったりいろいろと条件によって変わってくるものです。
 私が、ごくたまにこの場所の取り合いになると必ず負けるものがあります。極端に言うと先にその場所を取れる状態であっても自分から降りたりする事もあります。
「ずいぶん弱気なんだな、」 と、思われるかもしれませんが理性的に考えると私が負けるしかないのです。

 それは、カーテンレールの取り付けです。居間の掃き出し窓等に装飾レールをつけようとした時、場所によってエアコンの取り付け位置とぶつかってしまう事があるのです。そうなった場合、エアコンの取り付け位置は、部屋の壁の状況からだいたい付ける場所が限られています。そうなると、比較的自由がきくカーテンレールの方を変更する事になります。
 ですので、私は必ずカーテンレールの取り付けを依頼されるとエアコンの取り付け位置を確認するようにしています。それによってだいたいこの競合をさける事ができます。


vol.176: 標準品とオーダー品

 今、どうも納得がいかない事がひとつあります。それは組立家具の追加棚板についてです。

 最近、組立家具の棚でオーダー品を受け付けるものが増えてきました。そのほとんどは、高さや奥行きは規定のサイズなのですが幅が1p単位で指定できるという感じです。当然ですが、オーダーサイズのものは標準サイズのものより値段が割高になったり、納期がかかったりします。ですからほしいサイズに近い値の標準品があれば、わざわざ1,2pの幅にこだわるよりは標準品で済ましたほうが良いと思います。

 ところが、そうとも限らない事を発見してしまいました。
 とあるお客様がサイズオーダーで棚をご注文されました。その時に、通常付属している棚板の枚数では不足なので棚板も1枚追加で注文されました。 
 その商品の納品が済んで約1ヵ月後、そのお客様が再び同じ棚を発注されました。今度のサイズはちょうど標準品にあるサイズで大丈夫だという事で標準品でご注文をいただきました。そして前回と同様に棚板を1枚追加での注文でした。
 翌日、メーカーにその棚の発注をしたところ、なんと
標準サイズの棚板の注文は5枚単位でないと受けられない
との連絡が。言われてカタログをよく読むと確かに棚板は5枚単位での受注と書いてあります。
でも、それっておかしいと思いませんか。棚を1台買われたお客様が棚板を5枚も追加したいと思う事なんてありえません。要は販売店の方でバラにして売りなさい、という事なのでしょう。でも、オーダーで棚板1枚注文するとオーケーで、標準品の棚板1枚は注文を受け付けないというのは納得がいきません。値段に関しても棚板の価格は標準品もそのサイズのオーダー品もほぼ同じなのです。さらには、そういう形式が1社のメーカーだけでなかったので本当にびっくりしました。

次回に同じような注文が来たときにはメーカーに対しては標準品サイズでのオーダー注文をしてみようかと思っています。相手はどんな反応をしてくるでしょうか。


vol.175: 一期一会

 中田英寿選手の引退発表がテレビで流れました。日本代表を引退するといううわさは聞いていましたが、まさかプレイヤー自体をやめるとは思ってもいませんでした。

 彼の最後のゲームとなったのはW杯のブラジル戦でしたが、朝早く起きて生中継を観ておいて本当に良かったと思いました。このゲームは、予選突破の少ない可能性にかけた試合でもあったので、観るのも真剣にすべてのプレーを見逃さないようにという心構えで観ていましたが、今思えばそういう見方をしていて本当に良かったと思います。

 茶の湯の世界から出た言葉で一期一会という言葉があります。ひとつの出会いは一生に一度の出会いかもしれないと思って大切にするというような意味ですが、中田の引退の言葉を聴いて、ゲームに対する一期一会というものを思いました。
もし、第2戦のクロアチア戦に負けていてブラジルと戦う前に予選突破の夢が破れていたら朝早く起きてブラジル戦を観ていただろうか、観ていたとしても本当に真剣に画面を見つめていただろうか。なんとなく中途半端な気持ちで画面をながめ、中田の引退の報を聞いて、
「あ、あの最後のゲームもちゃんと観ておけばよかった」
と後悔していたんではないかという気持ちになりました。

 昔、大ファンだった近鉄バファローズの鈴木啓示投手の現役最後の試合を、それが最後の試合になると思わずに後楽園球場で観ていました。家に帰ってプロ野球ニュースで鈴木引退を知った時、
「もっとちゃんと観ておけば良かった。鈴木のピッチングを目に焼き付けておけば良かった」
と悔やんだことを思い出しました。

 これからは、何をやるんでも一期一会の精神で、大切に、真剣に取り組みたい、と中田引退の報道を聞きながら思いました。
中田選手、本当にご苦労様。


vol.174: 表記

 最近は検索エンジンの性能が進歩しているのでわざわざURLを覚えておかなくても、検索エンジンにキーワードを入れることで目的のホームページを探すことが容易になってきました。

 例えば、当店「家具のカミゼン」のURLを覚えていなくても検索エンジンに 「カミゼン」と入力して検索をかければ簡単に当店のホームページにたどりつけます。一時は、独自ドメインをとらないと駄目だとか、いい名前のドメインを売買するぐらい過熱してドメイン名にこだわった時代があったような気がします。
 現在は、ドメイン名自体よりもいかに検索エンジンで上位にランクされるかが大事になっています。いわゆるSEO対策という事です。

 当店でも、SEO対策をとらなければと思っていろんな事にチャレンジしているのですが考える事は誰も同じでなかなか効果はだせません。そんな中でちょっとおもしろい事を発見してしまいました。

 家具に詳しい方だとご存知かもしれませんがコスガというメーカーにかつてプロヴァンスというシリーズがありました。過去形で書いているという事はこのシリーズは既に廃番になっているという事なのですが、つい先日、お得意様のお客様から
「プロヴァンスシリーズの家具が残っていない?」
という問合せを受けました。 さすがお得意様です。 当店でかつてプロヴァンスシリーズを展示していたのを覚えていらっしゃったのでしょう。
 実は、このシリーズが廃番になって展示をはずしてそのまま倉庫に眠ってしまっているものが何点かあったので当店に残っている商品の型番をお客様にご連絡しました。
 残念ながら、そのリストの中にそのお客様のほしいものはなかったのですが、そのお客様から、プロヴァンスシリーズをネット上で探している人が案外いるらしい事を教えてもらいました。

 そこで、私は「コスガ プロヴァンス」というキーワードでどのくらいの人が検索をかけているかをキーワード調査のサイトで調べてみました。そこでびっくりすることを発見したのです。
 1ヶ月の間に 「コスガ プロヴァンス」 もしくは 「プロヴァンス コスガ」というキーワードで検索をした人の数は一桁しかいません。これだけ見ると単に「ふーん」という感じなのですが、そのかわりに 「コスガ プロバンス」 や 「プロバンス コスガ」で検索をかけている件数がなんと500件以上あったのです。

 ということは、例えば当店で売れ残っているプロヴァンスシリーズをネットで紹介しようと思ったら、プロヴァンスという正式な表記で掲載したのではプロヴァンスシリーズを探している人の目にとまる事ができないという事になります。カタカナ言葉の商品名を載せる時は注意しないと、と思った一件でした。


vol.173: PSE

 数ヶ月前、テレビや新聞等でPSE問題ということでさかんに中古の電化製品の扱いが話題に登りました。有名なミュージシャン達もビンテージ楽器の売買ができなくなるからと反対の意を表明していました。
 そして、お役所が出した結論は、ビンテージ楽器は対象から除くだとか、中古品の販売はレンタル扱いと解釈するだとかで訳がわかりません。

 という事で、完全に他人事という感じで見ていたのですが、先月末(2006年3月)になったとたん、メーカーさんや問屋さんが連日PSEマークのついたシールを持ってやってきました。
 「うちで関係があるのは電動リクライニングベッドぐらいかな」
なんて思っていたのですが、コンセントがついているものは基本的には皆、対象になるようで以外にたくさんあるんだなという感じを受けました。

 でも、その時に思ったことがいくつかありました。それは、全然シール貼りをやりに来ないところがある、というのと、ただ単にシールを貼ればいいの?という疑問でした。
それらの疑問はすぐに解けました。考えて見ればテレビでもPSEのマークは5年くらい前から始まっていて今年の3月まで適用の猶予期間だったと言っていました。貼りに来ないメーカーの商品には既に以前からPSEマークがついていたのでした。ただ単にシールを貼ればいいのも規格を満たしている新品だからでした。

それにしてもよくわからない法律です。あの中古品の売買はレンタル扱いというのはいつまで続くのでしょうか。まさに方便ですね。


vol.172:茶の湯とカーリング

 今回のトリノオリンピックで一番おもしろかったものは、と聞かれたら私は、荒川が金を獲ったフィギュアスケートよりもカーリングを選びたいと思います。
 冬のオリンピック競技はクロスカントリー系を除くとほんの数分で勝負がついてしまうものが多く、という事はちょっとミスをするともうおしまいになってしまうのが、カーリングはじっくりと考えながら観られるというのも良いと思いました。
はじめのうちは作戦もわからなかったのが、(ちょっとマニアックですが)アメリカンフットボールにおける後藤完夫さんを思わせるような小林さんの解説で、何試合か観ているうちに
「あそこにガードの石を置かなくちゃ」 
 とか考えられるようにもなりました。
 自分でもやってみたいな、と思う反面、設備が大変そうなので体験するのは不可能だとも思っています。でも、きっとだれかがパソコンソフトかゲームセンターのゲームで作ってくれるのでは、と期待しています。

 話は全く関係無いようですが、お茶(茶の湯)を始める事になりました。小学校時代からの同級生で現在、設計士をしている友人から、和室のコーディネート等を検討する上でも絶対役にたつからと言われ、別の友人(男)もやっているので彼と一緒に習う事にしました。
 そして、先日初めてのお稽古に行きました。服紗を持つ手もたどたどしくうまく折れないし、そのうちに足はしびれてくるし、全然うまくできません。お茶碗を持つのも横を持つとか右手前を持つとか細かく決まっているようです。
 適当にやると後で苦労するからきちっと教わった方が良いと、母の友人から聞いていたので正確な位置を先生に確かめようと思いました。すると、その時なぜか頭にカーリングの解説をする小林さんの声が頭にひびいてきました。
 「9時の位置にストーンを・・・」

 「おお、これだ!」 と私は思い、お茶の先生に
 「右手は4時半の位置ですね。」 と尋ねると、最初何を言ってるのかわからない顔をしていたのですが、カーリングというとすぐわかってくれました。
 その後、先生もその表現が気に入ったのか
 「右手を3時、左手を9時・・・」 と使うようになってしまいました。

 こんなところにもカーリングの影響が!!


vol.171 : それって常識?

  皆さんは家具のカタログの商品のところに 「FINISHED」 と書いてあったらどういう事を想像されますか?多分、ほとんどの方が
 「この商品は廃番になったのか」 とか 「製造中止品かな」
と思うのではないでしょうか。

 先日、家具の見本市でとあるメーカーの製品を興味があって見ていました。それは北欧から直輸入の天然木を使った組立家具で、完成品を発注する事もできますし(組立は日本国内)、パーツでもらって自分で組上げる事もできます。価格は完成品の方が高くなります。
 私は頭の中で、自分で組んだ時の手間と完成品で仕入れた時の値段の差とかをいろいろと考えていました。組立てるのはそんなに大変だとは思わなかったのですが、塗装の事を考えるとなかなか難しい判断になります。そこの商品は、さらに完成品でも無塗装のものと塗装を施してあるものとが用意されていました(もちろん無塗装の方が値段は安いです)。
 ブースにいた担当者の方にいろいろと話を聞いて、後で検討しようと思いカタログをもらいました。

 そのカタログの中に 「FINISHED」 と書いてある商品が載っていました。
話の流れから、私はすぐにその「FINISHIED」の意味が、「塗装をしたもの」と理解できました。 が、これが単にカタログを初めて見たのだとしたらどう解釈しただろうと考えました。
FINISHED という単語は普通は終了したとか終わったとかという意味にとると思いますが、「塗装を施した」 という意味も持っています。よくオイルフィニッシュの家具とかいいますが、これはオイル塗装がされた家具という意味です。

 「このFINISHEDという表現は誤解を受けませんか?」
と、そのメーカーの人に尋ねると、
 「FINISHED といったら塗装ですよ。常識でしょう。」 と言われました。
 「でも廃番とか製造中止と思う人もいるんじゃない?」 と私。
 「それは OBSOLETE か SOLD OUT ですよ。」 とメーカーの人。

 もしかすると、欧米では、塗装をしてある家具を FINISHED と表現するのは常識なのかもしれません。でもここは日本です。日本人が誤解をしないように表現すべきではないでしょうか。大体、わざわざ英語を使わずに日本語で「塗装品」とか書けばいいじゃないですか。

「ああ、そうですか。あなたの会社がFINISHED にならないといいですね。」
と心の中でつぶやいて帰ってきました。


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