2005年3月31日をもって岩槻市がなくなります。当店が最初に店を開いた時は岩槻町でした。その後昭和の大合併で岩槻市が誕生。そして平成の大合併により岩槻市はさいたま市に編入となります。
とりあえずは郵便番号も変わりませんし、岩槻市が岩槻区となるぐらいで生活にそんなに違いはでない気もするのですがやっぱりさみしい気持ちもあります。私も岩槻に生まれ、岩槻に育って来ましたので感慨深い点もありますが、岩槻という名前が残っていてよかったと思っています。
ちょっと面倒くさい点は、社判などのはんこ類や名刺や領収書等住所が入っているものを新しく作り変えなければならない点です。これらに関連した業種の人は一時的な需要がかなりあったようです。領収書等の印刷物はしばらくの間は在庫があるのでそのまま古いのを使うことになりそうです。
逆にメリットになりそうな点を考えてみましたが、これは実際に変わってみないと良くわかりません。でも、ひとつだけはっきりわかっているメリットは、昨年まではさいたま市の人に頼んでチケットをとってもらっていた浦和レッズの「さいたまシティ・カップ」が今年からは自分の住所で地元優先枠が使えるという点です。うわさによると今年はバルセロナが来そうな話ですし、そうなると人気も高いでしょうから地元枠が使えるのは有利です。ああ、ロナウジーニョを生で見たい。
先日の平成教育予備校という番組で「天地無用」という言葉の意味を問う問題が出ました。テレビの回答者が答えを出す前に、うちの子供にこの言葉を知っているか聞いたところ知らないといいます。そこで、これは「上下を逆さまにしちゃいけませんよ」という意味で、うちに入荷してくる家具のダンボールとかにも良く書いてあるんだよ、と話しました。
ただ、話しながら、実はなんとなく不安な点もありました。それは、荷物を持ってくる運送屋さんが天地無用と書いてある荷物もあんまり注意せずに矢印が上を向いていない状態で置いていく事が多いからです。
テレビの回答者の一人が自信満々に答えました。引越屋のバイトをした時に良く見たので知っている。天地無用というのは天地が無用だからどんな置き方をしても大丈夫だ、という意味だと回答しています。他の回答者は、なるほどという反応をしています。
でも実はそれは大きな間違い。正解はやっぱり 「上下を逆にしてはいけない」という事でした。 なんと番組での正解者はひとりだけでした。天地無用という言葉がこれだけ普及していないとしたら箱に天地無用とか書いても意味がないんじゃないかと心配になってしまいます。ましてや引越屋をやった人間が天地無用の意味も知らないなんて事があってよいのでしょうか。
ところで、「上下を逆さまにしてはいけない」と知っている私ですが、ひとつあいまいな点があります。それは、
「逆さまにしなければ、例えば横にするのはいいのか」
という事です。実際に、納品にくる運送屋さんやメーカーの人があまり天地無用を気にしないで置いていくと書きましたが、それは(品物の収納効率を考えて)横のものを縦に置いていったりするのですが、上下を逆に置いていく人はいないのです。こちらも中がどうなっているかわかっていますので、横のものが縦になっていてもそれで大丈夫だとそのままにしておくのですが、この番組を見てふと疑問が沸き起こった次第です。
上は上、下は下になっていないといけないのか、それとも逆さまになっていなければいいのか
正しくはどうなんでしょう?
学習机につきものといえば、学習椅子です。座机で無いかぎりは椅子は必ず必要になるわけですが、学習椅子として用意されているものには大きく分けて2種類あります。
ひとつは木製で、高さを変更するにはネジをはずして高さを変えるもの、もうひとつは座と背が布張り(たまにレザー張りのもありますが)で脚が5本脚(まれに4本脚)でガス圧のレバーで高さを調整する回転椅子と言われるものです。木製のものは板状の足のせがついていて、後者の椅子はリング型の足のせがついています。
学習机を購入されるお客様は、最初からどちらのタイプにするかを決められている方もいらっしゃいますがどちらがいいか迷われるお客様もいらっしゃいます。傾向としては、木製で無いものが主流ですが、
「くるくるまわって遊んじゃいそうだから」
と、元気が良すぎる?お子さんの時は木製のものを選ばれるようです。
それはさておき、先日、学習机をお届けにあがったお宅での事。新しく1年生になる弟さんの机をお届けにあがったのですが、数年前に買ったお姉ちゃんの椅子が、もう足のせリングを使わなくなったのでリングをはずして欲しいといわれました。
回転椅子は、その軸部分が脚の部分の穴に挿してあるだけの構造になっていますので、その軸を抜けば簡単に足のせリングをはずすことができます。良く、組立ててすぐの時に椅子の座面部分を持って椅子を持ち上げると、脚の部分が抜けて落ちたりもします。
「はい、簡単ですよ」
と言いながら回転椅子をさかさまにして脚を抜こうとしました。でも抜けません。数年間使っていたのでずいぶんとしっかりはまってしまったんだな、と思いながら再度力を込めてひっぱりましたがやっぱり抜けません。 しかたがない、最後の手段だと、ハンマーを持ってきて軸の部分を下側から(あて木をして)叩いてみました。でもやっぱり抜けません。あんまり強く叩きすぎてガス圧の機能にひびいてもいけないし、と困ってしまいました。
しばらくどうしようかと思案していましたが、ふと頭に浮かんだのが、指輪が抜けなくなったら石鹸水を塗ってみるという事でした。 そこで、家の方に石鹸と水をお借りして石鹸水を作ってリングの軸との間にたらしました。
かなり頑固にはまっていたので、気合をこめてひっぱったところ、勢いで後ろに倒れてしまうくらいあっさりと抜けました。ひっくり返ってしまい恥ずかしいなと思いながらも、石鹸水の威力ってとてもすごいものだとびっくりしました。
回転椅子のリングが邪魔になってきたな、と思われている方は、是非、石鹸水の力をためしてみてください。本当にびっくりしますよ。
某机メーカーが作っている学習机の名前には毎年、日本車の名前が使われています。これは、毎年そのメーカーの机のカタログを見ていると容易に気がつく事なのですが、一般の方は、子供さんやお孫さんに机が必要となる時しか、名前を見ることもないので、一度そのメーカーの机を見ただけでは気がつかない人もいるようです。
というのも車の名前に使われる単語が全くの造語だとは限らないですし、車には全く興味が無いという人もいるからです。
「車の名前にも同じ名前のがあるけど、この単語は英語だと***という意味だよね。」
という感じで意外に気がつきにくいようです。実際のところ、うちの店でも今年になるまで某メーカーの学習机が日本車の名前になっていたと気がついていないものがいました。
ところが、そんな車に無頓着な者でも
「あれ、○○の今年の机の名前って車の名前になっていない?」
と気がつくくらい、今年は車の名前が真っ先にイメージされる様な名前が使われているのです。
前にもこのコラムで書いたことがあるのですが、メーカーによってはネーミングに非常に苦労するようです。単純にテーブルであれば 「T−***」、椅子(チェア)であれば「C−***」なんて名前だとそんな苦労もないのでしょうが、ひとつひとつの商品に固有名詞をつけるのは、子供の名前をつけることのように頭を悩ませることだそうです。
そんなことで、某メーカーは車メーカーのネーミング担当の人が頭をしぼって名づけた名前を利用しようと思ったのでしょう。そしてそれは、昨年までは特に問題をおこす事はありませんでした。それが、今年選んだ名前は、車音痴な人間でも車の名前と気がついてしまうものでした。
すると、それでちょっと困ったことが発生したのです。と言っても、
「うちの車の名前を勝手に使ったな」
とかの問題ではありません。(いや、もしかしたらそんなこともあるのかもしれませんが、そういうクレームはメーカーの方にいくでしょうから私としては知る由がありません。)
ではどんなことが困るかというと、その名前が持つイメージが強いということなのです。
例えば、ロールスロイスという名前の机と軽トラックの名前がついている机があったら、どちらの机が高級に思えるでしょうか? 多分100人中100人がロールスロイスという名前の机を高級だと思うと思います。 ですから机につけられる車の名前もその机のグレードを的確に表現するような名前を選択していればある意味、効果的なのかもしれないのですが、どうも今年は、机のグレードと選んだ車の名前が対応していない気がするのです。(実際は、昨年までも机のグレードと車のグレードが一致していたとは言えませんが、車の名前にしてあると気がついていない分すくわれていました。)
そうなると、逆に名前の持つイメージと机のグレードとのギャップを埋めてあげないといけないことになるのです。というわけで、あまりに特定のイメージが確立している名前を使うときは注意してほしいな、と思ったのでした。
それを考えると、別の某メーカーが机につけた、この前までお札で使われていた作家の名前は的確にその机のグレードを表現しているいい名前だな、と思いました。
実はお客様に言われて気がついた事なのですが、某メーカーのライティングデスクの仕様が変更になりました。 学習机関連は、毎年少しずつ型が変わりますので仕様は毎年変化しているのですが今まで、基本的に変化していない部分がありました。
それはサイズだったのですが、そのメーカーのライティングデスクの幅が今年変わったのです。昨年までは90cmになっていたのですが、 新型ではすべて93cmに変更になっているのです。 たかだか3cmと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この文を読んで、
「えっ、それは大変だ!」
と思われている方もいるかと思います。
実際、そのお客様はその3cmの差で、置きたい場所にライティング・デスクを置けるか置けないか、という事になったのです。
当店に限った事ではないと思うのですが、ライティングデスクは1台ではなく、2台以上で売れることが良くあります。兄弟の分をまとめて買ってしまうという事です。2台を並べて置いたときに必要となるスペースは昨年までのサイズであれば180cm、それが今年の型だと186cmという事になるわけです。 日本の家のモジュールは、一部メーターモジュールの家も増えてはいますが、まだまだ一間(1,820mm)が基本単位です。という事は、机2台が一間に収まるか収まらないかという事になってくるわけです。
「幅以外のサイズはどうなっているのだろう」
と思い、比較をしてみました。 その結果は、
棚の低いタイプは高さ、奥行きともに同じ
棚の高いタイプは奥行きは同じで高さは5mm、新型のほうが高い
という事でほとんど同じ。 幅の変化だけが目立っています。
理由は、はっきりとは教えてもらえませんでしたが、とにかくサイズが大きくなっています。まだメーカーに多少旧型の在庫があるようですから(当店も何台か押さえてもらっています)、この3cmの差が大事な方はお急ぎになったほうが良いと思います。もっとも、
「お兄ちゃんがこのメーカーのライティングなので同じメーカーのでないと」
というような方以外は、他のメーカーのもので探せば90cm幅はありますけどね。
「この家具はどこ産ですか?」
と聞かれることがあります。
聞いたお客様が期待している回答は、静岡産とか旭川産というような国内のどの地方か、ということではなく、国産なのか海外生産なのかということがほとんどです。そしてその奥には、
「国産なら品質がいいだろう、東南アジアなどで作られた商品は品質的に心配があるんじゃないか」という気持ちが見え隠れしています。
それはそれでかなりな部分で真実なのですが、どうしてどうして最近では国産でなくてもずいぶん品質が向上してきました。特に中国で作られているものは、作っている工場によっては全く国産にひけをとらないものもでてきました。それでもまだ玉石混交という状態ですので、ただ単に中国産と聞いただけでは安心していいのか心配していいのかわかりません。
それはそれとして、最近、私が気にかかっていることは国産が良くなくなってきていると感じることが増えてきたことです。
国産=高品質 というイメージを多かれ少なかれ持っている方は多いと思います。それでこの家具はどこ産なの、という質問がでてくるのだと思います。
国内生産を行っているメーカーで、比較的高級品を扱っているメーカーはそれなりに品質的にも安心できるのですが、普及品レベルの商品を国内で作っているメーカーの商品に不安な部分がでています。それは、よく考えれば当然かもしれません。
人件費などが安い中国等と価格でも競争しないといけないとなると、同じ売価で売れる同じような商品の場合、海外に比べて国内における人件費や諸経費が高い分をどこかで吸収しなければなりません。どこで吸収するかとなると、材料費を削るとか構造を単純化するなどしかありません。会社自体もリストラで人数が不足気味だと細かいところに目がいかない(かまっていられない)ようになることもあると思います。
逆にいうと同じ原価がかかっているとしたら海外で作られたものの方がより細かく手間がかかっているかもしれません。そうなると、同じ売価のものなら海外産の方が品質が良い、という現象が起こっても決して不思議ではありませんし、最近の商品を見ていると実際にそのような感じが強くなってしかたがありません。
AとBという商品のどちらが良いかを迷っていて価格も同じくらい。そして片方が国産で片方が中国産だったら迷わず国産を選ぶ方は多いと思います。
でも、もしかしたらこれからは逆のほうが正しい選択になるおそれもあります。決してそんなことが普通にならないように国産メーカーには頑張っていただきたいと思っています。
9月27日のオリックスvs大阪近鉄戦を最期に近鉄バファローズというチームがなくなりました。 高校生の頃からずっと応援していたチームでしたので残念でなりません。 これでふたつの夢もかなわなくなりました。
ひとつは、バファローズの日本一を観ること
もうひとつは、自分がスタンドに足を運んだ試合でさよなら勝ちを観る事
「さよなら勝ち?」 と思う方もいるかと思いますが、埼玉生まれの埼玉育ちの私です。観戦に行くバファローズの試合は、バファローズのホームゲームではありませんので試合がどんな展開になろうがさよなら勝ちは観られません。
一度だけ、日生球場にロッテ戦を観にいったことはあったのですが、幸か不幸か9回裏の攻撃を行わずにバファローズが勝利をしたため、やっぱりさよなら勝ちは観ることができませんでした。
地元でないのになんで近鉄なの?と多くの人から聞かれました。
それは、鈴木啓示 という投手がいたからです。 ストレートとカーブぐらいの球種でパリーグの強打者をねじ伏せる鈴木選手のピッチングが大好きでした。
「江夏の21球」 や 「10.19」、「ロッテより弱い発言から4連敗した日本シリーズ」 「代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームラン」 等、数多くの名場面を演出してくれたバファローズ。
私が観にいったゲームで思い出深いのは、20年近く昔の西武戦。西武球場に開幕戦を観にいって、確か7回を終わった時点で6点差のビハインド。それをひっくり返しての逆転勝利。
また、逆に石毛に逆転満塁ホームランを打たれた試合もありました。そのシーンは翌年、テレビ埼玉のライオンズナイターのオープニングに使われたので何度も嫌な思いをしました。
そのうちでも、もっとも思い出深いゲームは、鈴木投手現役最後の試合です。最後の年になるのでは、と言われていたので、ローテーションに合わせて鈴木が投げそうで(当時は予告先発無し)観にいけそうなゲームはすべて足を運んでいました。
そしてとうとうその日。と言っても引退はシーズン終了後だと思っていたので誰もそれが最後のゲームだとは思っていなかった後楽園球場での日本ハム戦。私はレフトスタンドから観ていました。4回か5回くらいに確か古屋選手にだったと思いますが二塁打を打たれたところで投手交代。いつもの鈴木なら次のピッチャーがマウンドにあがってくるのを待ってボールを手渡してから降板していたのが、その日は交代を告げられるとそのままベンチに下がってしまいました。
何か変だぞ、と思っていましたが試合後、家に帰るとニュースで鈴木引退が報道されていました。 あまりにも潔い引退でした。
鈴木から始まったバファローズ・ファンですが、太田幸司、有田、栗橋、平野、小川、大石、阿波野、野茂、ブライアント、鈴木(貴)、中村、ローズ、磯部、赤堀、岩隈など好きな選手もたくさんいました。
小池のホームがおもしろい、と言っていた子供たちには柳田の踊るようなピッチングや梨田のこんにゃく打法を見せてあげたかった。
いろいろと感動をありがとう。
先日、朝起きたら肩がいたくて手が上にあがらなくなっていました。首を寝違えたのとも違うような感覚で、もしかしたらこれが四十肩というものか、と思いました。幸い、2,3日でこの痛みは解消されました。現在は、全くなんともない状態なのですが、この騒動でタイミングというものを考えさせられました。
実は、この肩が痛くなるということが起こった前の晩にベッドパッドを変えていたのです。そのため、一瞬ながら
「肩が痛くなったのはもしかしたらこのせいなんじゃないか」
と考えました。
でも自分の体はそんな微妙な違いを感知できるとは思えませんし、そのパッドが原因であればパッドを取り替えない限り原因が解決されない事になるのですから2,3日で元通りにならないと思います。パッドを変えた日に痛くなったのは全くの偶然だと信じこんでいたのでそのまま使い続けました。
でもこれが例えば、パッドではなくて枕やマットレスを変えたのだとしたらどうしていただろうかと考えました。その場合は明らかに今までとは寝た感覚が異なっていますので、原因はそれらを変えたからかもしれないと思っていたかもしれません。
マットレスを新しいものに変えたら次の日の朝、腰がいたい。念のためにもう一日そのまま寝てみてやっぱり直らない、という事で元のマットレスに変えてみると次の日は元通りになっているなんて事があると、きっとマットレスが原因だと思うに違いありません。 それは、本当にマットレスが体に合わないのかもしれません。が、マットレスが原因ではなかったのかも知れません。
要は、それが本当の原因かどうかにかかわらず、タイミングがぴったり合ってしまうとそれが原因だと思い込んでしまいやすいということです。 論理的に考えたらいるとは思えなくても、あいつが来ると必ず天気が悪くなるからあいつは雨男だとか言われる人がいます。日本には1億人以上の人がいるのですから、たまたま何回か連続で雨に遭遇する人がいても統計学的に言っても全然、不思議ではありません。
私の実例でも、肩が直るのに2,3日かかりました。何もしなくても2,3日目まで直らない。それを2,3日目に 「もしかしたらパットかもしれない」 とパッとを取り替えていたら直るタイミングと取り替えたタイミングが偶然にぴったり合ったためにそれが原因だったと考えていたかもしれません。
何度かベッドをお届けした後に、
「ベッドを替えたら腰がいたくなった。」
等とおっしゃってくる方がいらっしゃいます。その時には、もう何日かそのまま使ってみて下さい、と申し上げています。そして約1週間後にこちらからお電話してみると、幸い現在のところ、すべて大丈夫だ、と言われます。
何かが起きたとき、変化したものが原因と考えるのは自然な事ですが、そうでない事も考慮してみるのも大事な事だと思います。
ここのところ、家具の産地やメーカー、問屋さんの新作展示会があいつぎました。これ自体は例年のことなのですが、いろいろな展示会にいっているうちにイライラしてくることがありました。それは、価格表示です。
2004年の4月からお店での価格表示が消費税込みにかわりました。しかしながらこの表示は 「一般消費者への表示を内税にしなさい」 という事で、メーカーが販売店に提示する価格は内税にする必要はありません。
とは言っても、メーカーの作ったカタログは販売店に見せるものというよりも最終消費者へ見せるためのものですからその表記は内税表示が基本になっています。それを逆手にとって、カタログの価格表示を直していないメーカーの中には、「これは販売店さんに見せるのを前提にしたカタログですから」などと言い訳にしているところもあります。
販売店向けの展示会は、対象が一般消費者ではありません。ですので、価格の表記は内税にする義務はありません。そのため、メーカーの考え方によって消費税も含めた内税の表示にしているところもあれば、従来通りに本体価格の表示にしているところもあり、それがイライラの原因となります。
単一メーカーの展示会であれば、 「今日の表示は、内税だ」等と思いながら見る事ができるのですが、産地の展示会や問屋さんの展示会ですと複数のメーカーが出展していますので表記がごちゃまぜになってきます。そんなことで展示を見て回っているうちに頭が混乱してきてしまいます。
ただ、人間というものは適応力があるもので、そういう混乱を続けていくと自然と瞬時に価格の見分けがつくようになってきます。
例えば、¥102,900− という表示を見れば、これはどう考えても内税表示で、本体価格が¥98,000 というのはすぐにわかります。 ¥102,900などという本体価格を設定する人がいたら頭を疑いたくなります。
このようにあきらかに内税表示だ、とわかるものもあるのですが内税なのか本体価格なのかよくわからないものが面倒です。
例えば、¥10,500 という価格はどうでしょう。一見すると、本体価格¥10,000のものの内税表記に見えます。実際にそんなことも多いと思いますが、本体価格¥14,000のものを25%値引きするとやっぱり¥10,500になります。この場合の¥10,500は消費税を含まない価格です。瞬間的には内税に思ってしまう頭ができてきているのだと思います。
¥21,000 と書いてあるので本体価格¥20,000の品なんだなと勝手に思っていたら本体価格で、消費税を含めると¥22,050だったなんてことになると大変です。
このような事を考えながら毎日、数字を見ているうちに先日、とんでもない事を考えている自分にびっくりしてしまいました。
友人との会話の中で、最近、やせたとかふとったとかという話をしている時に、ある人の体重が63kgだとの事。男で63kgというのは身長にもよりますが決して太っている体重じゃありません。
「それに、それって実質60kgってことだろ。全然太ってないじゃん」と私。
「実質ってどういう意味?3kgも服を着ていることなんてないよ」
金額でもないのに自動的に5%を差し引いて考えていました。これは重症な消費税頭になってしまいました。
家具を選択する際、皆さんは何を基準に選ばれていますか。
まずはサイズ、当然ですね。いくら気に入ったものがあっても部屋に置けない大きさのものだったり、置けても通路がなくなったりしてしまうのでは話になりません。
色やデザインも大切な要素です。押入れやクローゼットの中に入れてしまうようなタンスなどでしたら純粋に機能面だけで考慮する場合もあるかと思いますが、ダイニングやリビングに置く家具はやはり色やデザインのコーディネートも大切な要素になってくるのは当然です。
もちろん、価格も重要な選択要素です。でも、ただ安いというのではなく、価格と品質との兼合いがありますので、どのくらいの予算でどのくらいのグレードのものを選択するか、一番難しい部分でもあります。
では、重量はどうでしょうか。
食堂椅子を選択される時に、なるべく軽くて丈夫なものを、とおっしゃられる方もいらっしゃいます。やっぱり、毎日動かすものですから軽いほうが楽です。でも、特別重すぎなければ問題ないと思われている方のほうが多いと思います。私の受ける感覚としては椅子の重量を気にされるお客様は2割ぐらいでしょうか。
それから、おそうじ好きの方ですと、ソファの重さを気にされる方もいらっしゃいますが1割ぐらいという感じです。
そんな中で、半数を超える方が重量を気にされる家具があります。そう、それは座卓です。(タイトルを見ると答えが一発でわかってしまうのですが、やっぱりタイトルは端的に内容を表現しないといけませんし、難しいところです。)
座卓は、だいたいが和室の畳の上に置かれることが多いと思います。洋風の家屋と異なり従来の日本家屋というのは畳の敷かれた和室で構成され、ちゃぶ台をだせばダイニングになり、座卓をおいてざぶとんを敷けば客間になり、布団を敷けば寝室になるという機能がありました。もっとも最近の日本の家は、和室がひとつも無い家も少なくありませんし、和室があっても別にダイニングキッチンやリビングルームがあるので、ひとつの和室を複数の用途で使う事はあまりないと思います。それでも、お客様がおみえになってお泊りになるときに布団を敷いて寝室として使ってもらうというような事はあるかと思います。
座卓は、普段は和室のまんなかに置かれていると思いますが、いくら和室の用途が限定的になってきたとはいえ、やっぱり中央に置いてあると動かすことも多くなると思います。
そんな事で、座卓を選択するお客様は、もちろんサイズや色、デザイン、価格、品質は選択条件ですが、その中に重量が入ってくる割合が多くなるのでしょう。私の感覚では、その比率は半分を超えている気がしています。
と、いうことで、実際にお客様が座卓を選択される時は、展示品の片側を持ち上げてみて
「そこそこかな」 とか 「ん、やっぱり一枚板だと重たいな。」「これは軽くていいや」
等とお客様なりの判断基準で重量を確かめられています。
実物が展示してある商品の場合、このように実際に重さを確かめてみることができますが、展示品のサイズ違いを検討されていたり、カタログのみで選択をされる場合、実際の重量を感じ取るすべがありません。
それでは、ということでメーカーに問い合わせてみても、
「重量はわかりません」 とか 「梱包されちゃってるので計ってみるのはできません」
などときちんとした回答をもらえることはほとんどありません。
そこで、座卓メーカーさんに提案なのですが、カタログに重量の表示を加えていただく事はできないでしょうか。もし書いてないカタログと書いてあるカタログがあって、商品的にどちらも同じぐらいのものであれば、重量が記載されている方のカタログのメーカーさんの商品を売ろうとする家具屋さんがほとんどだと思うのですが、いかがでしょう。